こんな症状はありませんか?
- 腰が前に曲がっていると感じる
- 姿勢が猫背のようになってきた
- 腰や背中に持続的な痛みがある
- 長時間立っていると腰や背中が痛む
- 歩く時に前かがみになりやすい
- 身長が縮んだように感じる
- お腹が圧迫されて食事の量が減った
- 息苦しさを感じることがある
- 疲れやすくなった など
腰椎変性後弯症とは

腰椎変性後弯症は、加齢などにより腰の骨(腰椎)が後方に曲がってしまう状態を指します。通常、腰椎には適度な前弯(前方へのカーブ)がありますが、この病気では後弯し、いわゆる「猫背」の状態になります。これにより腰や背中の痛み、姿勢の変化、内臓の圧迫などの症状が現れます。
なりやすい方
- 中高年の方
- 骨粗鬆症がある方
- 長年重労働をしてきた方
- 腰椎の手術歴がある方
- 運動不足の方
- 肥満の方 など
腰椎変性後弯症の危険性
腰椎変性後弯症を適切な処置を受けないまま放置すると、以下のような問題が生じるリスクがあります。痛みが強くないからと我慢を続けると、下半身のしびれや痛みの悪化が進み、日常生活にも影響が出るため早めの対応が大切です。
- 腰や背中の痛みが慢性化する
- 姿勢の悪化が進行し、日常生活動作が困難になる
- 歩行が不安定になり、転倒のリスクが高まる
- 内臓が圧迫され、消化器や呼吸器の問題が生じる
- 見た目の変化により自信を失ったり、社会生活に影響が出たりする
- 全身の筋力低下や体力減少が加速する など
腰椎変性後弯症の原因
腰椎変性後弯症の主な原因は、加齢によって脊椎を構成する骨、軟骨、靭帯などの組織が変性していくことにありますが、以下のようないくつかの要因も関与していると考えられています。
骨粗鬆症
骨粗鬆症により骨の強度が低下すると、脊椎の骨(椎体)が圧迫骨折を起こしやすくなります。椎体の前方が潰れることで、腰が前に曲がる原因となります。特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化により骨粗鬆症のリスクが高まるため、注意が必要です。
生活習慣と職業
長年にわたる重労働や前かがみの姿勢での作業は、脊椎に過度の負担をかけ、変性を促進する可能性があります。また運動不足や肥満も背筋の弱体化や脊椎への負担増加につながり、後弯症のリスクを高めます。
当院の腰椎変性後弯症の治療
「いざという時は手術ができる」クリニック

横浜市中区の山下公園スパインクリニックは、スパイン(脊椎)を専門とする整形外科クリニックです。薬物療法などの保存的治療はもちろん、総合病院と提携することで、院長・葛西自ら執刀できる体制を整えています。
腰椎変性後弯症の治療の基本は保存的治療です。しかし症状が進行すれば手術による治療が検討されます。
「脊椎の手術=怖い」と考えている方も多いかもしれません。ですが、ご安心ください。医療の進歩により、安全かつ効果的な手術方法が確立されている上、院長・葛西はこれまでに4,800件を超える脊椎手術に執刀してきました(2024年9月時点)。
腰椎変性後弯症の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
腰椎変性後弯症の治療
腰椎変性後弯症の治療は、症状の程度や進行状況、患者さんの年齢や全身状態などを考慮して個別に計画を立てます。
保存的治療
- 薬物療法:痛みや炎症を和らげる薬剤を使用します
- リハビリテーション:姿勢矯正、筋力強化、柔軟性向上を目的に行います
- 装具療法:腰椎コルセットなどを使用します
- 神経ブロック療法:直接痛みの強い部位に注射を打ち、症状を和らげます など
手術
保存的治療で十分な効果が得られない場合や、症状が重度の場合に検討します。主な手術方法として、曲がった脊椎を矯正し固定する脊椎矯正固定術があります。
定期的な経過観察
定期的に症状や後弯の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。
生活指導・栄養指導
適切な姿勢や運動の仕方をアドバイスするとともに、骨の健康を保つための食事指導を行います。