こんな症状はありませんか?
- 腰や背中が曲がっていると感じる
- 立っている時に体が傾いている感覚がある
- 腰や背中に持続的な痛みがある
- 長時間歩くと腰や足に痛みやしびれが出る
- 立っている時や歩く時に疲れやすい
- 身長が縮んだように感じる
- 服のサイズが合わなくなってきた
- 腰や背中の動きが硬くなった感じがする など
腰椎変性側弯症とは

腰椎変性側弯症は、加齢に伴い腰の骨(腰椎)が横方向に曲がってしまう状態を指します。通常、背骨は真っすぐですが、この病気では「C」字型や「S」字型に曲がってしまいます。これにより腰や背中の痛み、姿勢の変化、神経の圧迫などの症状が現れます。
なりやすい方
- 50歳以上の方(特に女性)
- 骨粗鬆症がある方
- 長年重労働をしてきた方
- 過去に脊椎の手術を受けたことがある方
- 家族に同様の症状がある方 など
腰椎変性側弯症の危険性
腰椎変性側弯症を放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります。この病気はあまり強い痛みが見られないこともありますが、悪化すると下肢のしびれが悪化し、痛みが強まって日常生活に支障をきたすようになるため注意が必要です。
- 腰や背中の痛みが慢性化する
- 姿勢の悪化が進行し、外見の変化が目立つようになる
- 歩行が困難になる
- 神経の圧迫が強くなり、足の痛みやしびれが悪化する
- 内臓が圧迫され、呼吸や消化に問題が生じる可能性がある
- QOL(生活の質)が著しく低下する など
腰椎変性側弯症の原因
腰椎変性側弯症の主な原因は加齢による脊椎の変性にありますが、他にも以下のようないくつかの要因が関与していると考えられています。
骨粗鬆症
骨粗鬆症により骨の強度が低下すると、脊椎の骨が変形しやすくなります。これが側弯の原因となったり、既存の側弯を悪化させたりします。特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化により骨粗鬆症のリスクが高まるため注意が必要です。
筋力低下と姿勢の悪化
加齢や運動不足により、背筋や腹筋など脊椎を支える筋肉が弱くなると、脊椎の安定性が損なわれます。また長年の悪い姿勢により、筋肉のバランスが崩れ、脊椎に不均等な負荷がかかることで側弯が進行する可能性があります。
遺伝的要因
家族性に発症する傾向も指摘されており、遺伝的に脊椎の構造や組織の特性に影響がある可能性があります。ただし遺伝子だけでなく、家族内で似た生活習慣を持つことも関係している可能性があります。
当院の腰椎変性側弯症の治療
全スタッフが脊椎に特化したクリニック

腰椎変性側弯症の治療の基本は神経根ブロック注射などを含む保存的治療です。ただし、症状が悪化した時は手術を考慮します。
横浜市中区の山下公園スパインクリニックでは、医師をはじめとした全スタッフが脊椎に精通しており、質の高い医療を提供しています。保存的治療だけでなく、総合病院との提携により、多くの実績を持つ院長・葛西による手術も可能です。
「脊椎の手術をすると歩けなくなる、車椅子になる」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、近年は医療の進歩により、安全に十分な効果が期待できる手術方法が確立されています。「我慢するしかない」と諦めることなく、一度当院までご相談ください。
腰椎変性側弯症の治療
腰椎変性側弯症の治療では、患者さんの症状や職業、家族構成などを考慮し、お一人おひとりに合った計画を立てます。
保存的治療
- 薬物療法:薬剤によって痛みや炎症を抑えます
- リハビリテーション:リハビリテーションにより、姿勢矯正、筋力強化、柔軟性向上を目指します
- 装具療法:腰椎コルセットなどを使用して、腰への負担軽減を行います
- 神経ブロック療法:痛みの強い部位の神経に直接注射を打ち、症状を緩和します など
手術
保存的治療で十分な効果が得られない場合や、症状が重度の場合に検討します。主な手術方法として、曲がった脊椎を矯正し固定する脊椎固定術があります。
定期的な経過観察
定期的に症状や側弯の進行状況を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。
生活指導
日常生活での注意点(適切な姿勢、運動方法など)をアドバイスし、症状の進行を予防します。