こんな症状はありませんか?
- 股関節や太ももの付け根に痛みがある
- 長時間歩くと痛みが強くなる
- 朝起きた時や長時間座った後に股関節が固くなる
- 靴下やズボンを履く時に痛みを感じる
- 足を大きく開いたり閉じたりする動作が辛い
- 歩く時に足を引きずるような感覚がある
- 股関節から太ももにかけて違和感や痛みがある
- 階段の上り下りが辛い など
変形性股関節症とは

変形性股関節症は、股関節を覆う軟骨がすり減り、骨と骨がこすれ合うことで痛みや炎症が生じる病気です。年齢とともに徐々に進行し、股関節の痛みや動きの制限を引き起こします。
なりやすい方
- 50歳以上の方(特に女性)
- 肥満の方
- 股関節に負担のかかる仕事やスポーツをしている方
- 股関節の先天性の異常(臼蓋形成不全など)がある方
- 股関節に怪我や手術の経験がある方
- 家族に股関節の病気の既往がある方 など
変形性股関節症の危険性
適切な治療を受けずに変形性股関節症を放っておくと、以下のような問題が生じるリスクが高まります。
- 痛みが慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす
- 歩行が困難になり、杖や車椅子が必要になる場合がある
- 足の長さに差が出て、姿勢のバランスが崩れる
- 他の関節(膝や腰など)に負担がかかり、新たな問題が生じる
- 活動量が減少し、全身の健康に悪影響を及ぼす など
変形性股関節症の原因
股関節の軟骨の変性が変形性股関節症の主な原因ですが、以下のような要因も発症や病気の進行に関係があるとされています。
先天性の股関節の形態異常
臼蓋形成不全など、生まれつき股関節の形に異常がある場合、関節にかかる負担が均等にならず、特定の部位に過度の圧力がかかります。これにより、その部分の軟骨が早くすり減る可能性が高くなります。
過度の使用や外傷
激しいスポーツや重労働など、股関節に過度の負担をかける活動を長期間続けると、軟骨の摩耗が進みやすくなります。
肥満
過剰な体重は股関節に大きな負担をかけます。体重が増えるほど、股関節にかかる圧力は強くなっていくため、軟骨がすり減りやすくなり、炎症も起きやすくなります。
ホルモンバランスの変化
特に女性の場合、閉経後のエストロゲン減少が骨や軟骨の代謝に影響を与え、変形性股関節症のリスクを高める可能性があります。
当院の変形性股関節症の治療
「情」を大切に、患者さんに寄り添う治療

横浜市中区の山下公園スパインクリニックでは、患者さんに対して「情」を持って接することを大切にしています。整形外科に来られる患者さんの多くは、慢性的な痛みに日々悩まされています。そんな患者さんの苦しみに寄り添い、通院するたびに少しずつでも笑顔が増えていくようなクリニックでありたいと考えています。
これは変形性股関節症を抱える患者さんに対しても同じです。症状の程度や進行具合、年齢や生活スタイルなどを考慮して、お一人おひとりに合った治療計画を立てていきます。
長引く股関節の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院までご相談ください。
変形性股関節症の治療
変形性股関節症では、主に以下のような治療が行われます。
保存的治療
- 薬物療法:症状の緩和のために薬(内服薬・外用薬)を使用します
- リハビリテーション:膝まわりの筋力強化、柔軟性向上を目的としたリハビリテーションを行います
- 装具療法:靴や足底板などの装具を利用して、股関節への負担を軽減します
- 神経ブロック療法:痛みの強い部位に直接注射薬を注入し、症状を緩和します
- 生活指導:症状に応じた運動方法や適切な体重管理のための指導を行います など
手術治療
保存的治療で十分な効果が得られない場合や、症状が重度の場合に検討します。主な手術方法として、人工股関節置換術があります。
定期的な経過観察
定期的に症状や関節の状態を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。