首・肩の痛みの原因

首や肩の痛みは、日常生活で多くの方が経験する症状です。これらの痛みには様々な原因がありますが、主に以下のようなものが挙げられます。
首の痛みの原因
- 姿勢の悪さ:長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による悪い姿勢
- 筋肉の緊張:ストレスや寝違えによる筋肉の硬直
- 加齢による変化:骨や関節の老化
- 寝違え:寝ている間の不自然な姿勢
- 怪我や事故:むち打ち症など など
肩の痛みの原因
- 筋肉の使いすぎ:重い荷物を持つなどの過度な負担
- 関節の問題:肩関節の動きの制限や炎症
- 姿勢の悪さ:猫背や肩の前傾姿勢
- ストレス:精神的な緊張による筋肉の硬直 など
首・肩の痛みを招く病気
首や肩の痛みは様々な病気が原因となることもあります。
首の痛みを招く病気
ストレートネック
正常な首の骨(頸椎)には、緩やかな前弯(前方へのカーブ)がありますが、このカーブが失われて真っすぐになってしまう状態を指します。
首や肩の痛み、頭痛、めまい、肩こりなどが主な症状で、現代社会で増加している首の問題の1つです。
頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症は、首の骨(頚椎)の変性によって脊髄が圧迫される病気です。年齢とともに首の骨や軟骨が変形し、脊髄を圧迫することで起こります。主な症状には首や肩の痛み、手足のしびれや脱力、歩行障害などがあります。両手足に症状が出ることが特徴的で、進行すると細かい作業が困難になる可能性がありますので、早期発見と適切な治療が重要です。
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨と骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病気です。主な症状は首や肩の痛み、腕や手のしびれ・痛み、場合によっては脱力感などが挙げられます。年齢を問わず発症する可能性がありますが、デスクワークが多い方や、スマートフォンの使用時間が長い方に多く見られ、30~50代に多い傾向があります。
頚椎症性神経根症
頚椎症性神経根症は、首の骨の変形や椎間板の突出によって、神経の根元(神経根)が圧迫される病気です。主な症状は首から肩、腕、指先にかけての痛みやしびれです。特定の姿勢で症状が悪化したり、腕を上げると痛みが和らいだりすることがあります。多くの場合、片側の症状として現れますが、両側に症状が出ることもあります。
肩の痛みを招く病気
肩関節周囲炎(五十肩)
肩の痛みと動きの制限を引き起こし、夜間に痛みが強くなるという特徴があります。肩関節を囲む組織の炎症や癒着が原因で、50歳前後の方に多く見られます。徐々に発症し、時間とともに自然に治まることもあります。
腱板断裂
肩の痛みや腕の上げにくさ、またその際に伴う痛みが主な症状です。肩の筋肉と骨をつなぐ腱(腱板)が傷つくまたは切れることで起こります。加齢や繰り返しの動作、急な負荷などで起こりやすく、適切な治療が必要です。
変形性肩関節症
肩の痛みと動きの制限、関節の音(ゴリゴリとした音)を特徴とします。加齢や使い過ぎによる肩関節の軟骨のすり減りが原因で、主に高齢者に多く見られます。徐々に進行するため、早期の対応が重要です。
合併しやすい症状
首や肩の痛みには、以下のような症状が伴うことがあります。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 腕のしびれや痛み
- 肩こり
- 疲労感や集中力の低下 など
これらの症状が続く場合、特に肩の痛みがあり、腕のしびれや痛みが続く方は、早い段階での適切な処置が必要な可能性があります。
首・肩の痛みでお悩みの場合は当院へ
横浜市中区の山下公園スパインクリニックでは、首・肩の痛みにお悩みの患者さんに対し、必要に応じた治療や痛みの軽減、再発防止のためのアドバイスなどを行っています。
中でも当院は脊椎の病気を専門としているため、首の痛みについてはより正確な診察・治療を行うことが可能です。
数時間、半日程度で治まる痛みであれば問題ないかもしれませんが、数日以上続いたり、痛みが強くなったりする場合は、専門医のもと、レントゲンやMRIなどを用いた画像診断を受けることをおすすめします。
「我慢できる」「気のせいかもしれない」と思わずに、お気軽にご相談ください。