こんな症状はありませんか？
- 長時間歩くと太ももやふくらはぎが痛くなる
- 歩くとお尻から足にかけてしびれや痛みが出る
- 少し歩くと足が重くなる感じがする
- 腰やお尻に痛みがある
- しゃがんだり前かがみの姿勢をとったりすると楽になる
- 休憩すると症状が和らぐ
- 自転車に乗ると歩くより楽に移動できる など
腰部脊柱管狭窄症とは
背骨の中を通る神経の通り道（脊柱管）が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる病気を脊柱管狭窄症と言います。これが腰の部分で起こるのが腰部脊柱管狭窄症です。
なりやすい方
- 50～80歳くらいの中高年（特に男性）の方
- 長年重労働や立ち仕事をしてきた方
- 肥満の方
- 腰を酷使する運動をしてきた方
- 腰の怪我や手術の経験がある方 など
腰部脊柱管狭窄症の危険性
腰部脊柱管狭窄症は早期発見・早期治療の大切な病気です。適切な処置を受けずに放置すると、以下のような問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
- 長い距離を歩けなくなる
- いつもどこかに痛みやしびれを感じる
- 足の筋力が低下し、転びやすくなる
- 排尿や排便の障害が起こることがある
- QOL（生活の質）が著しく低下する など
腰部脊柱管狭窄症の原因
腰部脊柱管狭窄症は以下のようなことが原因で発症すると考えられています。
加齢による変性
年を重ねると、背骨を構成する骨や軟骨、靭帯といった組織の性質が変化（変性）します。これにより脊柱管が狭くなったり、背骨のずれが生じたりして神経を圧迫します。加齢は避けられない要因ですが、適切な生活習慣で進行を遅らせることができます。
骨の変形
加齢や腰の使い過ぎにより、背骨の骨に変形が生じることがあります。また、椎間板ヘルニアや椎間板の変性も脊柱管を狭くする要因となります。
靭帯の肥厚
背骨を支える靭帯が、長年の負担や炎症により厚くなることがあります（肥厚）。特に黄色靭帯という靭帯が肥厚すると、脊柱管を内側から狭くする原因となります。
脊椎すべり症
背骨の骨と骨の間のつながりが弱くなり、上の骨が下の骨に対してずれることを脊椎すべり症と言います。このずれにより脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されます。
当院の腰部脊柱管狭窄症の治療
第1選択は保存療法
腰部脊柱管狭窄症の患者さんに対しては、まず保存療法を行います。痛みを緩和させるための消炎鎮痛剤、神経に作用する中枢神経系用薬、神経の血流を改善する薬などによる治療が代表的です。また、リハビリや神経ブロック注射を併用することもあります。
- 薬物療法：痛みや炎症を抑える薬、神経の働きを改善する薬などを使用します
- 運動療法・リハビリテーション：腰や下肢の筋力を強化し、柔軟性を高める運動を行います
- ブロック注射：痛みの強い部位に直接薬を注入し、症状を和らげます など
「脊柱の手術」を怖がらないで
上記の保存的治療によって目立った効果が見られない場合には、手術を検討します。以前は「脊柱の手術」と言うと大変リスクの高い手術でしたが、近年ではその格段に安全性が高まっており、根本的な改善につながるケースも珍しくなくなりました。
横浜市中区の山下公園スパインクリニック院長・葛西は長年、脊柱外科医として数多くの手術実績を積んできました。手術も院長が責任を持って担当いたしますので、腰部脊柱管狭窄症でお悩みの際は、ぜひ一度当院までご相談ください。