脊椎外科外来とは

脊椎外科外来は、背骨(脊椎)や脊髄に関する問題を専門的に診察・治療する外来です。首から腰にかけての痛みや、手足のしびれなど、脊椎に関連する様々な症状でお悩みの方のための診療をご提供します。
こんな時は脊椎外科外来へ
以下のような症状がある場合、脊椎外科外来の受診をおすすめします。
長期間続く痛み
通常なら治まるはずの期間を過ぎても痛みが続く場合は受診をお勧めします。例えば、ぎっくり腰と思っていた腰痛が1か月を過ぎても良くならない場合や、首や肩の痛みが半年以上続いているような状況が該当します。
原因がはっきりしない痛み
レントゲンを撮っても異常が見つからない、あるいは血液検査の結果も正常なのに、首や背中、腰に痛みがある場合や、はっきりとした原因が見つからないにもかかわらず痛みが続く場合。
一般的な痛み止めが効かない痛み
市販の痛み止めを使っても脊椎の痛みが和らがない場合や、かかりつけ医から処方された薬の効果が短時間しか続かないような場合。
日常生活や仕事に支障をきたすほどの痛み
背中や腰の痛みのために歩くのが困難になったり、長時間座っていられなくなったりした場合や、仕事や家事に集中できないほどの痛みがある場合。
神経の障害による痛みやしびれ
手足がピリピリとしびれたり、電気が走るような痛みがあったりする場合、もしくは脊椎の周辺を触っても痛い、あるいは腕や足に放散する痛みがある場合。
姿勢の異常
背中や腰が曲がってきた、姿勢が左右非対称になってきた、あるいは背中や腰の変形が気になるといった症状がある場合。
手術後も続く痛み
脊椎ヘルニアの手術後も腰痛が続く場合や、脊柱管狭窄症の手術をしたのに症状が改善しない場合。
脊椎外科外来での治療
当院の脊椎外科外来では、一般的な整形外科クリニックで行われるような治療から、外科手術による専門的な治療まで、患者さんの症状や状態、要望に合わせて幅広い提案を行っています。具体的な治療方法には以下のようなものがあります。
保存的治療
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬などを中心とする薬物療法、理学療法士の指導のもと、腰痛体操や首のストレッチなどを行い、脊椎まわりの筋肉を鍛えたり、柔軟性を向上させるリハビリテーションによって痛みを緩和させたりします。また、局所麻酔薬や抗炎症薬(ステロイド)によって痛みを一時的に軽減するブロック注射にも対応しています。
手術治療
脊椎の変形や神経の圧迫が重度の場合には、手術による治療が検討されます。様々な方法がありますが、患者さんの体への負担を最小限に抑えることを念頭に、最適なものを選択いたします。
生活指導
姿勢や動作の改善、生活習慣の指導、職場環境の改善など、症状の悪化・再発防止を目的とした生活上のアドバイスを行います。
当院の脊椎外科外来

横浜市中区の山下公園スパインクリニックでは、脊椎外科手術の豊富な知識と経験を持つ院長・葛西がお一人おひとりの患者さんとしっかり向き合い、最適な治療計画を提案しています。
問診やレントゲン検査はもちろん、近隣の検査医療機関との提携で行う精密検査(CTやMRIなど)を通じて痛みの原因を絞り込み、できるだけ早く症状を改善できるようベストを尽くします。
また診断の結果、手術が必要と判断した場合には、葛西自身が執刀し、術後のアフターケアまで責任を持って寄り添います。首や背中、腰の痛みにお悩みの方だけでなく、「手術が必要と言われたけど不安」という方のセカンドオピニオンとしても、お気軽にご相談いただければ幸いです。